inception

映画

クリストファーノーランのinception
レビュー

2010年ごろの作品なのかな
出た当初はリアルタイムで見ていなかった

今、客観的に見ていい作品だった。

感想として所感を書き連ねていく

この作品の一番の美点は、意識に入る段階やそのプロセスを無理に説明していないことのように感じた

鑑賞者はどのくらいの気持ちで見ればいいのか
作品の側から宣言があることって少ない

なので、予備知識とかが時に必要かもしれないし

詩、小説、音楽、映画などあらゆる作品において
大概はその冒頭でテーマが提示される
受け取る側は冒頭でその作品のテンポを掴む
その作品世界の文脈に入り込む

特に意識してなかったけど、
世界観、テンポにスッと違和感なく入っていけた

公開から時間がずいぶん経ち、
またネット上に情報が溢れる時代にもなったと言うこともあり
クリストファーノーラン監督=設定しっかり詰めてくる曲者
という予備知識があったので、身構えてたけど
どちらかというと、理屈はそんなにこねくりまわされてない
感覚的に観て愉しめるように作られている
むしろ感覚に身を委ねないと、作品世界に入り込めないかもしれない

その上でベースとなる脚本・設定がしっかりあるので
世界観に十分な奥行きがあることは言うまでもない

特にグッときたシーンは深く意識に潜る中で
コブとモーがかつて作り上げた意識の世界を振り返るところ
およそ50年、二人が老人になるまで
共有して築き上げた、美しく、波風立たない、
誰にも脅かされることのない美しい二人だけの世界

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